私がニコニコ動画に投稿しているマイクラ初見実況の補足や裏話、個人メモなどをまとめる。
今回は第7回、前回の記事はこちらだ。
今回の内容は、前回と密接に関係している。
そのため、前回をご覧頂いてからの方がより楽しめることだろう。
何をしたかというと、前回検証した水流周りの挙動を利用し、自動収穫装置を作り上げた。
また、その軽い改良のため、レッドストーンにもついに着手した回でもある。
個人的にプレイしていてトップレベルで楽しかった回の1つだ。
先に動画を見てもらった方が楽しめると思うので、よかったら先に以下を見てくれると嬉しい。
自動収穫装置
さて、前半では前回の内容を復習し、それを使って自動収穫装置を作り上げた。
ここでも水流の仕様を軽くまとめた上で、作成した自動収穫装置の設計を見ていこう。
まず、影響する仕様のうち、前回分かった内容は以下の通り。
- 水流は平らな場所ではマンハッタン距離で7ブロック分まで移動できる
- 1本道にしても移動範囲は伸びない
- 段差を降りるとそこを水流源としてさらに7マス伸びる
- 分岐した後に段差を降りても、それぞれから7マス伸びる
これと、Part4で分かった「水流が作物に触れるとアイテム化する」、「アイテムは水に流れる」という6個の要素を使って装置を作っていく。
その設計が以下の図だ。
一番右が上段で、左に向かって黒い線を超えると1段下がると見て欲しい。
水色のところが水路で茶色が畑、灰色が回収場所だ。
最上段の濃い青の部分に水源を設置する。
すると2つに分岐し、そこから1段落とすことで水流源となり、さらにそこから分岐する。
これをもう1度繰り返すと、8か所の水流源を作り出すことができる。
あとは畑部分を左向きに流れ、作物を回収しながら灰色のところに流れ着く、という形だ。
この図では2段にしているが、畑部分を拡張するだけでより多くの作物を一度に回収できるだろう。
あとは、灰色のところで両端に水源を置いておき、中央にホッパーと下にチェストを用意しておけば、水源を設置するだけで全部回収できる、という仕組み。
最初は設計しつつも上手くいくのか心配だったが…まさかの一発成功でめちゃくちゃ嬉しかった。
なお、この畑部分は1段が縦16ブロック、横9ブロックで2か所湿らせるための水源設置が必要なため、142ブロックの農地を確保できている。
これも、前回の検証の1つが活きた形だ。
…が、少しまだ面倒なことがある。
何かというと、この形では水源をわざわざ設置しに行かなければいけない。
折角だからそれも少し楽をしたいと思い、なんとか遠隔操作ができないかと考え、追加検証をすることに。
ディスペンサーの追加検証
まず、ディスペンサーの追加検証から。
ディスペンサーはアイテムを使用してくれる装置、矢で言えば発射した方だ。
これに水入りバケツを入れて作動させれば、水を設置してくれるのではないか、と思ったわけだ。
ただ、この時は置けたとして残ったバケツがどうなるのか分かっていなかった。
もしバケツがディスペンサー内部に残ってもう一度使えば回収できたら楽。
でも、例えばそれがアイテム化して外に出たり、消滅したりしたらどうするか、という部分を色々と考えていた。
その場合、水入りバケツを大量に用意しておき、チェストなどからホッパーで搬入する必要がありそうだとか、そもそも設置した水の回収をどうするかとか。
まあ、結果は空バケツが中に残り、もう一度使って回収できたのでよかった。
レッドストーン
ここで、初めてレッドストーンの検証を行うことになる。
これもやみくもに手を出したわけではなく、しっかり推測を立てた上で取り組んでいる。
まず、今回やりたいのは遠隔操作でディスペンサーを起動すること。
そのためには、スイッチなどの信号を遠くに届ける必要がある。
それが、レッドストーンで可能ではないか、と思っていたのだ。
その理由なのだが、まずPart5の地上探索回にて、動画にはしていなかったがコンパスを作っていた。
レシピは、四方に鉄インゴット、中央にレッドストーンダスト。
つまり、レッドストーンには磁石的な役割がある…と思っていた。
しかし、それだけだと他に使い道が無さそう。
そこで思いついたのが、電磁誘導だ。
中学だったと思うが、実験でコイルに磁石を近づけたり遠ざけたりすると電気が発生するという現象を習う。
これが電磁誘導という現象で、言い換えれば電力と磁力には密接な関係がある。
ただ、マイクラの世界では電力は出てこなさそう。
…と思っていたのだが、信号は電気だろう。
ということで、その信号とレッドストーンには関係がありそうだ、という推測がまずできる。
もう1つ、これも動画外でレッドストーンダストの設置だけ試していたのだが、この時に隣接したブロックに設置すると繋がるように変形したのだ。
ここから、何かを送るものという推測もできる。
以上から、信号を送信できるアイテムだ、という考えに至ったのだ。
とはいえ、これらもまっさらな状態から思いついたわけではない。
前にも少し出したが、私はTerrariaをやったことがある。
そちらではMechanism(メカニズム)と呼ばれている、やはり信号を送信してアイテムを動作させるような機構が存在する。
それと似たことがマイクラでもできるのではないか、というところから今回の推測ができた。
これで試した結果…レッドストーンダストは光ったものの、起動はしなかった。
というのも、レッドストーンの配置が悪かったようで、装置に信号が届いていなかった。
ちょっと繋ぎ方を変えたら上手く動作した。
…が、もう一つ問題が発生。
ここは録画を失敗してしまったが、あまり遠距離になると起動しなくなる。
今なら理由ははっきりしているが、当時は以下の2つの可能性を考えていた。
- レッドストーンに信号の送信限界距離が存在する
- そもそもプレイヤーから一定以上離れた装置は起動しない
後者であれば諦めるしかなかったが、前者であれば対処法もありそうな気がしていた。
のちに、やはり前者が原因であることと、対処法も幾つか見つかったのだが、それはPart10あたりの検証で詳しく書こう。
まあ、これで無事水源設置の遠隔操作もできるようになり、動かずに回収できる自動収穫装置を完成させることができた。
コメ返し
今回も進捗達成が無かったので、そのままコメ返しに入ろう。
まず、前回の復習をしている時のコメント。
- マイクラの考え方なんですけど、水流の長さとかって二進数なんですよね 明るさとかもだし何かの限界の長さは大抵2のn乗 これ念頭にすると色々らく
←なるほど2のn乗
←水は無がないので1~8の8段階、明度や……は無含めて0~15の16段階、とか言われてみればbit単位で決まってるんだな
まだ分かっているものが少なすぎて確証は無かったのだが、このコメントのおかげで確信を得られた。
頂いた通りで、マイクラはキリのいい2進数がいたるところに出現する。
水流も三つ目にある通り、全部で8段階(\(=2^3\))あり、これは2進数で\(1000\)という表記になる。
後程分かることだが、明るさやレッドストーンの送信限界距離も15ブロック分(16段階\(=2^4\))で、2進数だと\(10000\)。
現実とネザーの位置関係比率も約8倍で、そこも関連しているのだろう。
…と考えると、例えば落下ダメージの計算も8ブロック分から始まったりするのだろうか?
これも今後どこかで試してみよう。
次に、収穫装置の設計から、実際に作り上げたあたりのコメント。
- もうこれほぼ理想形というね
- 自分でこれ考えるのすごいな
今回ばかりは流石に自慢してもいいと思ってる。
が、やはり「ほぼ」理想形なので、より良い形があるのだろう。
そこも今色々と考えがあるので、前回書いた追加検証が終わったら着手してみてもいいかなと思っている。
具体的には、より短くシンプルな水路で収穫装置ができないか、と思っているところだ。
道で完全に水流を制御するのではなく、水流が何らかの法則で段差に向かう性質を上手く利用できないか、という感じだ。
そのためには、その何らかの法則をはっきりさせる必要がある。
…なんとなく、条件を満たした段差のみに流れるような性質があるのではないか、というのが現状の推測。
これも根拠があり、次回までに収穫装置を反対側にも伸ばしているのだが、その時にちょっと気になった挙動がある。
2つに分岐させているはずなのに、水流が片方にしか向かわなかったことがあるのだ。
その時は上手くいったものを完全に1ブロック単位でコピーして対処したのだが、恐らく左右に何かしらの差があったのではないか、と思っている。
とはいえ、そこにありそうな差と言えば、段差までの距離くらいだろうか…?
これらから、一番近い段差にのみ真っすぐ向かう…とも思ったのだが、そうすると自動収穫装置の畑に流れ込む部分でも真っすぐにしか進まないはず。
このあたり、詳細に検証したいところだ。
最後、レッドストーンによる改良も終わった後のコメント。
- いいねぇ これをいかにコンパクト化するかが楽しいんだよな(レッドストーン沼からの呼び声)
もうその沼にハマってます…
おわりに
改めて、個人的にも非常に楽しい回だった。
自動収穫装置はこの後ずっとお世話になりっぱなしで、未だ現役だ。
なんなら、同じ組み方で拡張したり、上下に伸ばしたものまで作っていたりもする。
結局同じことをしているだけなので動画で紹介はしないと思うが、さらなる改良を加えたら紹介する。
レッドストーンも、今別で進めている通り、すっかり沼にハマってしまっている。
進捗も程よく進めつつ、こちらも頑張っていこう。
さて、次回に関する記事は公開したらここにリンクも貼ることとしよう。
動画はすでに投稿してあるので、こちらも見てもらえれば幸いだ。
今投稿しているところまではサクサク記事も更新していくつもりなので、よければまた見に来て欲しい。
それでは。
2022/7/14 Part8の裏話更新。